「ハンドドリップって、お湯を注ぐだけでしょ?」
確かに、お湯を注げばそれっぽいコーヒーは出来上がります。
でも、お湯注げばいいって考え方じゃなくて
私は味を作っている時間だと思っています。
何も考えずに、まずお湯を注いでみる。湯量がどうの温度がどうのはいったん置いておいて、
まずは気軽にお湯を注いでみましょう。
日々続けていると自分の好みの味にどうしたらなっていくのかわかってくる日が来ます。
だけど、そのお湯を注ぐやり方もよくわかんねぇ…。って方に向けて
この記事を読めばあなたも今日から
“なんちゃってバリスタ”です。
バリスタごっこ楽しんでいきましょう。
Step 1. 形から入ろう。まずは道具を揃える
必要なのはこの6つ
- ドリッパー(例:HARIO V60)
- ペーパーフィルター(ドリッパーに合わせて)
- コーヒー豆(できれば新鮮。スーパーの棚で眠りすぎてないやつ)
- ミル(最初は安価な手動がおススメ)
- ドリップポット(細口だとプロ感3倍増し)
- スケール(1gの違いに敏感な人向け。ダイソーに500円で売ってるの見ました)
これらを並べると、もう見た目は完全バリスタ。
SNSでドヤれる準備は整いました。
ちなみにコーヒー豆以外、すべてダイソーで揃います。100円ではない物も多いですが…
最近のダイソーはすごいですね。お金あんまり掛けたくない方は探してみてください。
結構売り切れが多いので、人気だと思います。
形から入りたい方は、完全に映えで選びましょう。気分も上がってハンドドリップ楽しくなります。
ちなみに私の推しドリッパーはこちらです。
理由?かわいいから一択。
見た目が好みの方がテンション上がるので続けやすいです。
最初の頃は味の違いなんてほとんどわからないので。
Step 2. 豆をゴリゴリ。筋トレタイム
コーヒー豆は挽きたてが命。
ミルに豆を入れ、ゴリゴリ回します。
目安
- 挽き目:中細挽き(グラニュー糖よりちょい粗いくらい)
- 量:1杯15gの豆+240mlのお湯
POINT:
手動ミルは修行僧のごとき忍耐力が鍛えられます。
※朝の「ゴリゴリ…ゴリゴリ…」音は、家族を起こす効果も。
私は朝子供が起きる前にハンドドリップを必ずするので、起こさないように細心の注意を払ってゴリゴリします。
挽き終わったら、必ずやってほしいことがあります。
匂いを嗅ぐ
これ大事です。本当に。やらないとだめです。もったいない。
どうですか?いい匂いしませんか?
Step 3. お湯の準備。温度は気持ちで
お湯の温度は90〜96℃が理想。
温度計で計ることが多いですが、そこまでせずケトルが沸騰してから30秒放置すればOK。
いちいち計るのも大変だと思うので、神経質になりすぎないようにしましょう。
温度高め → 苦みが強く出る
温度低め → 味がさっぱり
になる傾向があります。
でも最初は気にしすぎないで大丈夫。
「だいたいこのくらい」でいきましょう。
そして、お湯の温度が高いと豆が膨らみやすいです。
コーヒードームって俗に言われるやつです。ドームが見たい方は高めで入れると膨らみやすいです。
膨らむから美味しいというわけではありませんので、そこは注意しましょう。
Step 4. 蒸らし
蒸らしってなに?
粉全体にお湯を少し注いで、コーヒー豆のガス抜きをする作業。
- 粉の倍量の水をゆっくりかける
- 粉がふわっと膨らむのを30秒眺める
蒸らしをやるやらないで、味が結構変わります。
やったほうが味がしっかりでます。
個人的にはお湯の量よりも全体がしっかりお湯で濡れているかで見たほうが美味しいような気がする。
待ってる間、暇?匂いを嗅ぎましょう。
Step 5. 本抽出。ここからが本番
お湯を数回に分けて注ぎます。
コツは中心から「の」の字を書くように。
⏱ 目安
- 抽出時間:全体で2分半〜3分
- お湯は焦らずゆっくり
ポイント
お湯の音が「しとしと」ならプロっぽい。
数回に分けて注ぐって何回やねんって話ですが、私は3回に分けます。
まずお湯を30mlぐらいで蒸らします。
全体をしっかり濡らしましょう。
1.蒸らしたら30mlの状態から80mlまで注ぐ(大体注ぎ始めてから1分)
2.160mlまで注ぐ(注ぎ始めてから1分30秒)
3.250mlまで注ぐ(注ぎ始めてから2分)
4.すべてお湯を落としきる(注ぎ始めてから2分30秒ぐらい)
あくまで目安です。気にしすぎても上手くいきませんので、最初はゆっくり注ぎましょう。
そのうちあ、なんか今日濃さも苦味もすげー好きみたいな日があると思います。
その注ぐ速度とか注ぎ終わりの時間を覚えていってちょっとずつ好きな味を入れれるようになるのです。
ちなみに注ぎ終わった後、すべてお湯を落とさない方もいます。
最後はコーヒーのえぐみがでやすいので、その部分は落とさず捨てるのです。
これは完全に好みですが、私はえぐみも含めてコーヒーを愛しているので、余すことなく落とします。
ここも、何度か試して飲み比べてみてください。
飲み比べこそ、ハンドドリップの醍醐味です。
Step 6. 完成!さあ一口
カップに注いで、まずは香りを楽しんでください。
深呼吸して「これが俺の淹れたコーヒーか…」と自分に酔いましょう。
そして一口。
美味しくても美味しくなくても、それはあなたの努力の味です。
苦いな…って思ったらお湯の温度少し下げたり
薄いな…って思ったら注ぐスピードをゆっくりにしてみたり
色々試していくとまた全然違うので、そこがハンドドリップの良いところですね。
まとめ:失敗してもいいじゃない
最初は粉の量を間違えたり、お湯が暴走したりします。
でも大丈夫。コーヒーは失敗しても
「次はもっと美味しくなる予感」がある飲み物。
あなたもハンドドリップを始めれば、きっと気づきます。
「ドリップ沼」に沈んでいく自分に。
いかがでしたでしょうか?
もっとお気軽に、ハンドドリップを楽しんでもらえたら嬉しいです。
私と同じように、朝少し早起きしてやってみようと思っている方、豆を挽くとき本当に気を付けてください。
私は大体豆を挽くタイミングで、生後4か月の娘を一度起こしてしまいます。
よいバリスタごっこライフを!!
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